2012年8月アーカイブ

すべらない話

 数年前に某ベテラン芸人がはじめた番組の効果で 日常、あらゆるところですべらない話を耳にするようになった昨今。
それは素人でも例外ではなく、何か話をするさいには、オチが 求められ、何かひとつはすべらばい話を用意しておかなければ ならない。
そんな言わば少し、息苦しい時代が今である。
先日、知人と話をしていたら、自分はおもしろく話す才能がない。
と嘆いていたのである。
おもしろいネタはあるが話の組み立て方 がわからないから、おもしろく話せない。
聞けば、 『とある男が友人にカンチョウしようとしたら、勢いあまって 指を骨折してしまった。
』 これをおもしろく話したいが、どうしたら良いのかわからないのだそうだ。
ふむ。
では、この話をどう話したらおもしろくなるのか考えてみよう。
まず大事なことはオチを予想させないことである。
『カンチョウしたら骨折した』 これがオチなのであるが、カンチョウしたら。


のあとに続くオチなんて 『漏らした』か『屁がでた』か『骨折』か。
だいたいそんなものであるから 驚きもなく、予想されてしまうから笑いにつながらない。
ではいかにボカすことができるのか、そこに重点を置く必要があるのである。
例えばこんなものはどうだろうか? 『男は知的な秀才型の学生だった。
常日頃からクールで慌てふためいた顔など 見せたことが無かった。
ある日、教師がクラスの誰にも解けないであろう問題をだす。
しかし秀才の男は、不敵に黒板に向かう。
皆は羨望のまなざし。
さすが秀才。
問題を見事に解いて拍手喝さい。


そのはずが悲劇が起きた。
クラスのイタズラ小僧が男にカンチョウをしたのだ。
突然の事態に我を失う男。
ありえない情けない声をあげてしまう。
爆笑につつまれる教室。
それからクラスの皆の男を見る目がかわった。
少し失笑まじりな。


そしてイタズラ小僧に復習を誓う男』 いかがだろうか?こんな前置きがあったとしたなら。
その後復習した男の渾身の一撃は男の指を折った。


と言う悲劇のストーリーだとしたらどうだろうか? 少なくとも、さらっと話すだけより情景の浮かぶすべらない話になったのではなかろうか? そう、大事な事は情景。
いかに相手にイマジネーションをかきたてさせられるか。
そのためにすべらない話は、すべらないように話さなければならないのである。
そして一番大事なことは、話を盛り上げるために嘘をついてはいけない。
と言う事。
なのだから、ほんとすべらない話はむずかしいのである。
ところで、パーカー 万年筆を探しているのですがなかなか見つからないのです。困りました。

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

このアーカイブについて

このページには、2012年8月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

次のアーカイブは2012年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。